穴を掘る人の海外渡航コロナ事情
2020年1月20日前後。
私は台湾に行くために成田空港にいました、するとそのとき既に、多くの方がマスクをしていました。
全く何も知らずに飛行機に乗り込みましたが、台湾に着くと、あらゆるところで体温を測られる、、、あのおでこのやつ、銃を突きつけられたのかと思いましたよ。
そしてコロナという単語を初めて聞き、どのくらいの大きさの問題なのかもわからぬまま、2月頭、予定通りソウルに移動。
するとソウルはもはや!ガスマスクみたいなものを装着している人さえいる。
えええ!何事!!!
いつもは見ないニュースを見てみても真相はよくわからず、、、、帰国。
世界中で警戒態勢のような雰囲気だったけど、日本はいつもと変わらない光景でした。まあマスクはちらほら、。
3月に個展をすることになり、ほぼ引きこもり状態で制作を続けていましたら、、、3月から緊急事態宣言。。。ギリギリ開催できたのですが(まあこの話は日本なので端折ります)
その年の夏や秋は恒例ヨーロッパでのパフォーマンスや制作があったのですが、もちろん延期という名の中止。
ようやくのようやく2021年6月ドイツの展示にご招待いただき、コロナぶりの渡航。
まず、ドイツ入国のためにPCRが必要なのですが、海外渡航用陰性証明書を発行してくれるところは少なく、確か3万円以上しました、、、、何ビジネス?これ。
おかげさまで入国できましたが、次の関門は、日本帰国後、当時ドイツからだと3日間のホテル隔離が義務付けられていましたが、なんとドイツ滞在中にドイツが指定国から外され、ラッキーなことにホテル軟禁逃れました。(あの頃は制度や指定がコロコロ変わってました)
しかし出国前(入国前72時間以内の)PCR陰性証明書が必要で、これも確か1万円以上、さらに帰国時の空港でのPCR検査が強いられます。これは無料なのですが、結果が出るまで5-6時間空港で待たされました。
加えて!1週間ほど自主隔離が必要なため、空港から自宅まで公共交通機関に乗れず、知り合いに迎えにきてもらう必要があります。
日本到着15時間前の乗り換えの時に慌てて連絡してきてくれた私の友達、本当にありがとう。そして、空港ではいきなり釈放されるため、全然電車に乗れる状況でした。この先は各自の気持ち次第です。
その次は、2021年の12月スペイン。
実は10月に行く予定だったのですが、スペインが急遽入国条件を変更、PCRではなくワクチン2回接種が義務になり、ワクチンやあらゆる薬が苦手な私はもちろん打ってなかったため、有無を言わさず延期。
しかし当分ワクチンしないと入れなさそうだったため、スペインのためだけに打つ決意、、、。
これは個々人の価値観によると思いますが、それほど行きたかったのでしょう。というほど打ちたくなかった。
そして12月、万全を期して空港へ行きましたら!!!事件!!!
PCR検査をしていないと、飛行機乗れません。。。
スペイン入国はワクチンのみでOKなのですが、飛行機に乗るために陰性証明書が必要とのこと、、、、、当時、そんな航空会社はほぼなかったので、油断しておりました。
兎にも角にも空港にて往復チケットを紛失。
仕方なくその場で他の航空会社(PCRが要らない会社のね)のチケットをブックし、カウンターに行くと、、、
2回目のワクチン接種14日後からスペインへ入国できるのですが、お客様のフライトは13日後着になってしまいます。接種日を0日目と数えます、、、ウンタラカンタラ
えええええええ!!!!!!!
確かにギリギリの計画だとは思っていたが、、、あの頃ワクチン接種すごい混んでてね、、そうなっちゃったんですよね、、、。
しかしルールはルール、ゴネても粘り勝ちできず。
仕方ないので翌日のフライトへ、、、、泣く泣くスーツケースをクロークに預け一時帰宅。発表予定のどでかい絵は預けられず、、泣く泣く一緒に一時帰宅。。。
翌日はスムーズに搭乗、入国もスペイン指定のアプリをダウンロードしておけばスムーズでした。
そしてその回の日本帰国は2022年1月。
これまた出国前(入国前72時間以内の)PCR陰性証明書が必要で、前回のドイツと違って、日本のフォーマット(しかも紙でドクターの直筆サイン入り)で発行してもらわねばならず、、、、バルセロナでクリニックを探すのが大変でした。
日本フォーマットのせいで、翌日なりなんなりに取りにいかなければいけないので、時間の計算が面倒です。さらにスペインとなると時間のルーズさが、、、、、気になるでしょう?
まさにそれでしたよ。検査翌日、夕方(スペインの夕方は日本より数時間遅い)来いと言われ、6時(スペインでは夕方の中で早い)に行ったら、
ドクターが、あなたの証明書作ったんだけど、帰っちゃったからどこにあるかわからない。今ドクターに連絡して聞いてみます。
出たよ、、、
2時間待ってようやくゲット。。5分くらいでもらえると思うった私がバカだった。そんなことがあるはずがなかった。
スペイン人との約束に1時間以上遅れた私は、スペイン人からスペイン人扱いを受けました。
やったー!これでスペイン人になれた!
なんて思うことは、ないよ!!
これも確か2万くらいで、日本用の紙に5千円くらいかかる。
価値って、不思議だよね、そうが必要でそれしかなかったら払うんだから。
そうやってたくさんのものに価値をつけたり下げたりしてきたよ、人間は。
でまあ日本に到着して、恒例空港PCRで5.6時間(時によるらしい)待った挙句、ホテルに連行され、3日間。
最初は冷えてても日本食のお弁当は美味しかったんだけど、現代人飽食時代、傲慢ですが、飽きました。でもありがとう。
空港でさあ、ホテル行く前、日本のSIMカードが見当たらなくてスーツケース開けてたんだよね、そしたらそこにいいたドイツ人と友達になって(モデルでイケメン)、彼はあのお弁当、辛そうだったね。。。しかもドイツからは7日間隔離、、どんまい。
その後2022年は3回スペイン往復しましたが、簡単にいうと(説明がつかれて来ました)日本もスペインもおそらく諸外国、PCRの値段がどんどん下がるのと、専用アプリが廃止されていったり、条件がどんどん緩和されていっています。
振り返ってみると色々ありましたね。
よくそんなに面倒なのに行くね、と言われそうですが、まあやってみちゃえばいい経験です。
今ではほとんどの国からの帰国時空港でのPCRも無いし、現地でのPCRも安くなってるし、日本指定フォーマットも無いし、結構楽になりました。
今月は初めての国に行くの!!!
何が起こるかなーー(
ANA
SAKI FURUYA