穴を掘る人のスペイン冒険の旅 vol.3
さて、とうとう2月の旅に出ましょう。
の前に!!!余談ですが、現在は2022年11月なのですが、昨夜の、400年以上ぶりの満月&皆既月食!!をフルで見てしまって興奮冷めやらぬ状態です。
前日から体調崩し、とにかく眠くて眠くて、ただでさえ満月の影響を受けやすいのに、昨夜の威力は尋常じゃなかった。生きててよかった。
さて、とうとう2月の旅に出ましょう。はい。
この時の覚悟も私にしてはすごかったのです。もう日本に帰ってこないかもしれない、くらいの。(いつも大袈裟ですが、本当にあるんです!奇跡は! 帰りましたがね)
スペイン在住の友人たちに会うこともなく、行くとも伝えず、空港からその例の土地(前回の記事参照)に直行。の前にホームセンターでシャベルを購入。
穴掘り屋さんとして最高にミニマムな旅の始まり。
バルセロナの郊外に…誰も知らない、新しい町。ワクワクと不安と緊張と興奮が混ざったような説明できない心情でした。
翌日、例の土地を見せてもらいに行きました。
海の見える、丘の一角で、朝日も夕日も見える、本当に素晴らしい立地。そしてここはナショナルパークも近くにあるので、建設可能な土地はなかなかないのだが、建設可能。夢は膨らむばかり。
しかしこの目で見てしまうと高鳴る鼓動と比例して、夢見る少女もかなり現実思考に、、、どうやったら実現できるの??苦笑
まあ、とりあえずこの町のことを知ろう。うろうろしてみよう。
いや、とりあえずビーチでANA掘ろう。w
その帰り道のこと、BAR(とはいえテラスがあってほぼカフェのような存在)に寄った。こんなところに日本人すらほぼいないのに、シャベルを持っている日本人は、間違いなく私一人。
一人の陽気なじいさんがスペイン語で話しかけてくる。(後に違う友達から聞いたのだが、私にシャベルで殴られるんじゃないかと思っていたらしい)
ふざけた話ばかりしているが、さらっとお父さんが80代で先週亡くなった話もしてくる(後に違う友達から聞いたのだが、90は超えてたし、もう3週間前だと言っていて、実父に対してもテキトーなスペイン感をじわじわ感じた)
そして数日経ち、そのじいさんはほぼ毎日そのBARにいることが判明。ビーチに行く道沿いにあるので、ANA掘りに行く=そのじいさんと会う。という無限ループが出来上がってしまった。
おかげさまで、良くも悪しくも、あの土地にどうやったら、、、という堅苦しい思考は薄れ、気長にいこう、、、という気分に。
どうやらこの小さな街の人は、ほとんど知り合い。なぜならみんなここで生まれ育っているから、家族もたくさん住んでいるし、みんな知ってる。道を歩いていたら100mで5人は挨拶する勢い。ましてや1日中BARにいるこのじいさんは、ひたすら挨拶して1日が終わるでしょう。年金暮らしだそうで、1ヵ月1100€貰ってるらしい。この事実は私が知ってるくらいだから、町中の人が知っていると思います。それを全てBARで使っていることもw
これが、パコというじいさんの話。スペインは、同じ名前ばかりで、パコ、チャビ、ダニエル、セルヒオ、、、親子で同じ名前もよくある。日本人のキラキラネームなんかは到底理解できないはず。
ANAもいっぱいいます。なので私はよくANAと呼ばれるけど、意味を考えると、変です。でももうわかりやすいからいいです。
例の土地のオーナーも、ANAさんでしたよ。穴祭り
パコのせいで!長くなったじゃないか!もっともっと面白い話あるのよね。
つづく....
ANA
SAKI FURUYA